Tree Stories of CEDARWOOD

樹木医​​ 中村 雅俊さん

樹木医として数多くの樹木と向き合ってきた中村雅俊さんに、4種の樹木の「個性」「香り」「背景」をテーマに、話を伺いました。そんな中村さん自身のシダーウッドの思い出とはー「ヒマラヤシダーの樹冠に登ると、枝葉の清涼な香りとともに、太枝や幹から滲む濃厚な樹脂が付き、全身がベタベタに。重厚で落ち着いた強靭さと生命力を、都市で感じることができました。」​

個性 - Characteristic

シダーウッドは常緑針葉樹で、ヒノキやスギとは異なり、葉や枝先に樹脂道が豊富に備わっています。細い葉をハサミで切るだけでも、樹脂でベタつくほどです。この樹脂は、外傷や枝折れなどのダメージを受けた際に木自身を守る仕組みで、寒冷地や風の強い地域など過酷な環境に適応するために進化したと考えられています。

香り - Scent

ヒノキやスギと同様にウッディ系で落ち着いた香りをもち、抗菌・防虫作用がありますが、シダーウッドは特に樹脂の深みと重厚感を感じさせます。木の上部、頂点に近い部分では、新葉が縦に伸びる力が強く、栄養や樹脂が集中するため、よりシャープな香りを感じることができます。精油はチップや木屑から水蒸気蒸留で抽出され、廃材を無駄にせず活用できる点も、持続可能性の観点から高く評価されています。

背景 - Background

シダーウッドは古くから宗教や建築材として重用され、都市公園や庭園でも象徴的に植栽されてきました。精油としても生活に取り入れられ、その香りによる安心感や癒しは、文化的価値の一部となっています。巨木としての存在感や樹脂の香りは、都市環境においても「力強く生きる樹木」の象徴として、人々に強い印象を与えます。

シダーウッドがベースに香る
BAUMウッディノートをぜひお試しください。

中村 雅俊さん

樹木医​

1981年東京都生まれ。都市にある景観に対し、樹木学の知識を取り入れた植栽活動を行うグリーン・マネージメントチーム「トシ・ランドスケープ」主宰。公園や施設の緑地管理からプランニング、数百年の長寿木の診断も行う樹木医も務める。人と街が緑でつながる、心地の良いライフスタイルを提案している。


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