いのちの色に込められた想い

TALK WITH MAITO KOMURO(Dyer)

染色家​ 小室 真以人さん

限定香調<SAKURA TREE>のパッケージは、桜染めが落とし込まれています。東京・蔵前にアトリエを構える、小室真以人さんにサクラについて聞きました。

染色家の小室さんが、桜のエネルギーを感じる瞬間は?

桜を染めていると黄や茶、オレンジといった多彩な色が出てきます。植物にとって色素とは、花を咲かせたり成長するための栄養素。他の植物に比べても、豊富なその色の数から、桜の生命力の強さを感じます。

〈SAKURA TREE〉のパッケージには、小室さんによる桜染めがデザインに落とし込まれている。

桜の花びらは、まさに「さくら色」と表現されるような、やわらかく優しい色をしています。桜の花の色の成分はアントシアニンと呼ばれるもの。ピンク~紫の色を作り出し、花弁細胞に蓄えています。

煮出して染めるだけだと、茶色やオレンジ色になってしまう。けれどその中にも必ず、赤の存在を感じられるんです。

桜の声に耳を傾けながら環境を整える。品種や樹齢、育った土地によっても色は変わるため対話を重ね、約ひと月かけて淡いピンク色を引き出していきます。

やわらかな色味の木製パーツは、日本固有の野生種「山桜」のアップサイクル。

植物の色は決して一色ではなく、さまざまな色が重なり合って深みを生み出します。染めるたび色が変化することもありますが、それもまた、色が生きていることを実感します。先人たちは色を情報としてだけでなく、植物への憧れや思いを色にのせていたと思うんです。同じ色を見るのでも、それぞれの気持ちを重ねて感動していたんだろうなって。

植物のいのちの色を布に映し出す、そんな橋渡しのような感覚。草木染めならではの色の変化や感動を伝えていきたいです。

今だけの香り「SAKURA TREE」と共に、
樹木のパワーをぜひ感じてみてください。

小室 真以人さん

染色家

1983年福岡県生まれ。東京藝術大学卒の染色家・デザイナー。2008年にブランド「マイトデザインワークス」を設立。化学染料を使わず、100%植物から抽出した色で染め上げる独自のスタイルを確立。東京・蔵前等を拠点に、伝統的な草木染めを現代の暮らしに提案し、自然の美しさを発信し続けている。


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