桜のエネルギーを感じた瞬間はありますか?
奈良・吉野山で見た山裾から山頂へ咲上がる“山桜”の姿は、まるでひとつの大樹のように息づいているかのようでした。花々の香りには、春の生命力が染み渡り深く胸に刻まれた瞬間でした。
樹木医 中村 雅俊さん
都市にある景観に対し、樹木学の知識を取り入れた植栽活動を行うグリーン・マネジメントチーム「トシ・ランドスケープ」主宰の中村さん。公園や施設の緑地管理からプランニング、数百年の長寿木の診断も行う樹木医も務めるなど、活動は多岐にわたります。桜の樹木についてお話を聞きました。
奈良・吉野山で見た山裾から山頂へ咲上がる“山桜”の姿は、まるでひとつの大樹のように息づいているかのようでした。花々の香りには、春の生命力が染み渡り深く胸に刻まれた瞬間でした。
夏から秋には幹や枝に養分を蓄え、冬には芽が“休眠”し、寒さに耐えながら春を待ちます。一定の低温を感じてから芽が開くのは、一時的に気候が温かくなった際に花を咲かせないための樹木の知恵です。
桜の花びらは、まさに「さくら色」と表現されるような、やわらかく優しい色をしています。桜の花の色の成分はアントシアニンと呼ばれるもの。ピンク~紫の色を作り出し、花弁細胞に蓄えています。
アントシアニンは「化粧」であり、「盾」であり「メッセージ」のようなもの。色は虫たちへの呼びかけであり、紫外線から守っています。そして花が散るころ、色が少し濃くなるのは、受粉が完了したことを知らせているサインなんです。
今だけの香り「SAKURA TREE」と共に、
樹木のパワーをぜひ感じてみてください。
樹木医
1981年東京都生まれ。都市にある景観に対し、樹木学の知識を取り入れた植栽活動を行うグリーン・マネージメントチーム「トシ・ランドスケープ」主宰。公園や施設の緑地管理からプランニング、数百年の長寿木の診断も行う樹木医も務める。人と街が緑でつながる、心地の良いライフスタイルを提案している。


自然の持つ静かな力に耳を傾けるように、音楽がゆっくりと流れはじめる。桜の蕾が芽吹くような香りに包まれながら、自然と繋がるひとときに。
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