
Tree Stories of SAKURA
桜は平安時代に宮中行事や和歌の題材として、季節の移ろいや美意識を象徴する存在となりました。江戸時代には川沿いや寺社周辺に多く植えられ、庶民のあいだにも花見文化を広めました。山桜は自然の斜面に自生し、季節の目安として人々の暮らしに寄り添い、ソメイヨシノは全国でほぼ同時に咲くため、春の訪れを一斉に感じさせてくれます。花・葉・樹皮の美しさとともに、日本人が育んできた季節感と美の感性を象徴する樹木です。
実は、桜の香りとしてみなさんが思い浮かべる、桜餅のようなあの香りは、自然の桜の花や葉からはしません。桜の葉に含まれるクマリンという芳香成分が、葉を摘んだり塩漬けにした際に細胞が壊れることで、酵素と反応してはじめて香りが生まれます。つまり、桜の香りは元々自然の中には存在せず、人の手と化学反応によって生まれた文化的な香りなのです。日本人が古来より大切にしてきた「自然と人との調和」の精神が感じられます。
桜は花の美しさだけでなく、樹木としての再生力にも特徴があります。たとえ枝を切っても切り口から新しい芽が生え、根は地中に力強く伸び続けます。花を楽しむだけでは気づかない、樹木が本来もったたくましさを感じられます。ソメイヨシノはクローンであるため、どこで見ても同じ色や花の形を楽しめる品種ですが、山桜は一本一本で花の色や形が微妙に異なり、それぞれが個性をもって春の訪れを告げます。
春の訪れとともに、
今だけの香りSAKURA TREEをぜひお試しください。





