街にひらく、「ひのきの森」

Collaboration with VUILD

この夏、「BAUMひのきの森」は、全国各地を巡るポップアップの旅へ出かけます。森の香りをまとった特製ワゴン「HINOKI FOREST EXPERIENCE WAGON」で、都市に小さな森の体験をお届けします。

BAUMはこれまで、サステナブルな取り組みとして、店舗で育てた苗木を植樹し、森を育ててきました。そのひとつが、愛媛県にある「BAUM ひのきの森」です。

森を育てることに加えて、その存在や香りを、もっと身近に感じてもらいたい。遠くにある森を訪れなくても、街の中でご体感いただくことができたら・・・。そうした思いから生まれたのが、このエクスペリエンスワゴンです。

このワゴンは、デジタル技術を活用した木のものづくりを行うVUILDとの協働によって生まれました。

VUILDは「建築の民主化」を掲げ、デジタル技術を活用したものづくりを行っています。設計図をデータとして共有し、そのデータをもとに木材を加工することで、場所に縛られず制作することが可能になります。その土地にある木材を使い、その土地でつくる。ものづくりにおける“地産地消”のような考え方を実現しています。

森を育て、その循環を未来へつないでいくBAUMの思想と、地域の木材を活かしながら各地でつくるVUILDのものづくり。そのふたつの考え方が重なることで、このワゴンの構想がかたちになりました。

今回のワゴンも、設計データから制作が始まります。設計図はコンピュータでCADという設計・製図ツールを使用します。

デジタル工作機械(ShopBot)によって設計データを読み込み、木材が切り出されていきます。

こうして生まれたパーツは、人の手によって丁寧に整えられ、組み立てられていきます。木材を磨き、仕上げ、ひとつひとつの部材を組み合わせながら、ワゴンは少しずつかたちになっていきます。

このワゴンは、設置場所や用途に応じてパーツを組み替えることができ、使われるたびに少しずつ姿を変えていきます。

森が時間をかけて育つように、このワゴンもまた、人との関わりの中で更新されていく存在です。今後もさまざまな場所や人との出会いを通して、その在り方を変えながら、継続的に育っていくことが想定されています。その考え方は、空間のあり方や体験の設計にも反映されています。背面のグラフィックや段差のある棚によって、全体が小さな山並みのように見える構成とし、空間の中に森の気配を立ち上げています。

さらに、この体験の中心にあるのが「香り」です。ワゴンには体験型のシンクが設置されており、ハンドウォッシュを通してひのきの香りに触れることができます。店舗ではあまり体験できないプロセスも含めて、香りをより深く感じられる構成となっています。木材の質感や香りもそのまま活かされており、視覚だけでなく、触覚や嗅覚を通して森を感じられる空間となっています。夏の暑さや湿気の中でも、ひのきの香りとともに、フレッシュで心地よいひとときを過ごせる体験となっています。

このポップアップは、5月22日に愛知で開催される「森、道、市場」を皮切りに、東京・名古屋・大阪・福岡へと巡回していきます。この小さなワゴンの旅を通して、森を遠い存在ではなく、暮らしのすぐそばにあるものとして感じてもらうこと。その感覚が、未来の森を守り、育てていく循環へとつながっていくことを願っています。


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